雑記帳 ブログ
雑記帳 ブログP22
同人誌印刷 トム出版 冬コミの季節
冬コミの季節
12月に入ると、途端に寒くなってきた。
工場内は23度一定の温度に保たれているが、
外は冷たい風もあって、体感温度は思ったより相当冷たい。
同人誌の表紙をキレイな色具合いに刷り上げようと思えば、
この温度&湿度の管理が適正でなければならない。
そういう意味で、
今、私たちが冬コミ用に強力に対処している重要な点は、
特に、高精細300線ともなると、、
まず工場内全域の温度&湿度調整と厳格な管理。
次に、マシンの潤滑とインキ及びブランケットの適正化。
レーザードラムのクリーンメンテ、
及びCTP処理システムの点検保全と、きめ細かい調整。
コンピューターの数値コントロールの最適化の追求及び高度化。
etc、、
上げればまだまだあるが、最低こういった点に注意しなければ、
決して満足できる色合いは出せるものではない。
現在「冬コミック73」の300線印刷の受注が次第に多くなり、
マシンも殆ど24hフル回転の状態だが、
私は刷り上がったものどれをとっても、
一点々々すべて矜持を持っている。
待ちに待つ、、
あの
「冬コミック73」まであと25日。
同人誌作家の皆様には、ご健康にはくれぐれもご留意下さい。
水神様へ神頼み
水神様へ神頼み
街のあちこちでジングルベルのメロディーが聞こえる
季節になった。
ずっと昔はビング・クロスビーの
ア〜イムドリ〜ミング♪〜ホワイトトリスマス
♯I'm dreaming of a white christmas
などの曲が流れたりして、
いよいよ12月の暮れを感じたものだが、
さすがに、今はそれは聞かない。
本年もあと20日を切った。
12月に入って、このところ穏やかな天気が続いていて、
気温の方も12c゜から14c゜くらいで雨も殆ど降らない。
この調子で12月末を越してくれたら、、
とひたすら願っているのだが、
これだけは、人力ではどうにもならない。
コミケ当日はそれこそ、ファンや作家の方々、
イベントの関係者、あらゆる人たちが楽しみにしているのだから、
12月29、30、31、は何とか水神様にでも
お願いして、雪、雨など降らせないようお祈りするほかない。
冬コミへのインゴール
冬コミへのインゴール
冬コミの12月29日まであと2週間。
夏過ぎてオンリーイベントに精魂を傾け、再販のアンソロジーやら、
初版の原稿の創作と、この半年はあっと言う間に過ぎた。
待ちに待った冬コミだが、原稿が間に合うかどうか、ギリギリの瀬戸際だ。
そんな時、助力してくれる人は誰もいない。
ただ自己の信念と、粘り強い精神力、そして健康に注意して、さてあと二週間で
インゴールするのだ。
青い鳥
青い鳥
12月に入ってもう19日目が過ぎた。今年もいよいよあと僅かになった。
何年も馬齢を重ね、果たして自己満足できた歳が今まで何回あったのか、
この季節になるとそんな感傷が胸の内に湧く。
毎年毎年あたらしきものを追求しつつ、
それはそれで着実に、成果と実績とを積み上げてきたの だが、
だが、まだ何か足らざるものがあるように思えてならない。
何だろう ? ?
私はふと思いついて、
昔の童話の本、
メーテルリンクの「青い鳥」
を取り出してきた。
背表紙がボロボロに破れている。
同人誌本の在庫整理していた際、倉庫の奥から見つけ出したものだった。
手にしてパラパラとめくって見る。
大方のストーリーは分かっている。
だが、
うーむ、、。
たしかに、青い鳥は何処へもいなかった。
すると、待てよ、いま私のつくづく思う、
その
「何か足らざるもの」
とは一体何だろう、、。
曖昧模糊としてよく分からない。
が、しかし形而上的に言えば、まことに平凡で身近な
小さな幸せを慈しむ、けなげな心、
とでも言うものではないか、と付会したりして見ている。
ふむ、、。
自分に素直に、同人誌作家の方々の求める心を大切に、
それが私にとって青い鳥かも知れない。
虚心坦懐。--------
さぁ頑張ろう。
冬コミックマーケットまであと10日。
同人誌印刷トム出版 左近・右近(完)
左近・右近
今日は12月23日。
明日はクリスマス・イブだ。
今年もおおつごもりが、すぐそばまで迫ってきた。
子供のころに感じたお正月とは、
何か幸せ感がいっぱいで、
友達と雪の中で戯れたり、本を読んだり、
また、お正月映画のロードショウ見に行ったり。
たくさん夢を感じたものだが、
一方で、そんな太平楽なウキウキした気分ばかりのお正月でもなかったように思う。
お正月になると、歳の数だけ雑煮を食べよ、とよく言われる。
お前、幾つになったのか ?
うむ、そうか、だったら、もうぼつぼつ一人前だな。
今年から農作業はお前もやれそうだな。
、、と、、いやな事をいわれそうな気がいつもしていたのだ。
しかし、子供ではあるが、昔はいかに子供であっても、
遊んでばかりいる訳にはいられなかった。
当時読んだ少年雑誌に「左近・右近」という短編があった。
たしか、吉川英治著作だったと思う。
そこに、とても心に染みることが記されていた。
うる覚えなので、正確には書けないが、
だいたい次のような内容だったと思う。
ーーーーーー
長州の久坂玄瑞は、左近・右近の二人の兄弟に向かって、
左近、おまえは今年でいくつになる ?
はい16になりました。
右近は?
14です。
うむ、16歳か。では左近はもう立派な大人だ、
私が元服の儀式をとってあげよう。
と、玄瑞は言って、左近の前髪を切り落とし、きれいに曲げを結い整えた。
さぁ、今日から左近は大人だぞ、玄瑞はそういいながら、
元服のしるしに朱の盃に神酒を並々と注いだ。
左近は、それを一口含んだ、熱いものが胸の中をしみ通っていった。
男となった儀式に、左近は目元を赤く染めていた。
ーーーー
昔の子供は16歳でもう大人としての責任を持たされていたのだった。
それからというもの、12月の暮れになると、
子供の夢をひたすら控え、家の仕事をよく手伝ったことが、
ついぞこのあいだのように思い出される。