原稿作成について

表紙の作成

表紙原稿の作り方

  • 手書き原稿・データ原稿、どちらでのご入稿も可能です。
  • データ入稿は「データ入稿について」のとおりに作成してください。
  • 切れてはいけない文字は、切口から5ミリ以上離して入れてください。ギリギリのところに書かれますと切れる場合があります。
表紙

背表紙の幅の計算方法

本文と違い表紙原稿には背幅分が必要になります。背幅は本文のページ数によって変化します。
ページ数が多ければ、背幅は広くなり、少なければ狭くなります。
背幅をどれくらい取る必要があるのかは、次の計算式で導き出して下さい。

背幅(mm)=本文頁数÷2×紙の厚み+0.4

トム出版で使用の本文用紙の厚さは下記の通りです。
(kgが小さいほど軽く、用紙の厚みの数値が大きいほど、厚みがあります)

本文用紙の種類 厚み/mm
上質70kg 0.09
上質90kg 0.12
上質110kg 0.14
上質135kg(厚みはありますが重いです) 0.17
ニューハイバルキー69kg(軽くて厚みがあります) 0.15
コミック紙・白ゆり90kg 0.125〜0.13
コミック紙・白ゆり100.5kg 0.15
コミック紙・すみれ草、さくら草、つゆ草 0.14
オペラクリームバルキー 0.15

例えば、本文44頁 上質110kgを使用した場合の背幅は

44÷2×0.14=3.08mm

となります。

1色(単色)刷りの表紙

1色刷りは、1つの色だけで印刷されたものです。色はスミ、または【トムの基本31色】のほか、ご希望の調合色から1色お選び下さい。

1色刷りの注意事項

  • 作画は黒1色で描いて下さい。赤で印刷したいので、原稿も赤で描くということはおやめください。
  • 表1(オモテの表紙)と表4(裏表紙)はなるべく1枚の原稿用紙に背表紙分を加えて描いて下さい。フルカラー用原稿用紙をお使いになるとよいでしょう。
  • 表1・表4を別々の原稿に描いても構いませんが、原稿のサイズは統一して下さい。
  • 表紙原稿にも必ずトンボを入れて下さい。

2色・3色(多色)刷り表紙

多色刷りとは

スミ+赤、スミ+青、スミ+赤+青…というように、スミのほか基本色(当社では31色)や、調合色(DICのチップか自分で作った色見本を添えて下さい)から、何色かを組み合わせて印刷することです。 原稿の作成は少し面倒ですが、色の使い方次第で表現方法が広がります。

多色刷りの注意事項

  • 多色刷りは、印刷する色の数だけ原稿が必要です。それぞれの色ごとの原稿またはファイルをスミ1色で作成して、それぞれの原稿またはファィル名に刷り色を書いてください。データ原稿のレイヤー分けされているだけの多色刷りは印刷できません。
  • 多色刷りは、色がずれないよう、手描き、データとも表1、4を1枚の原稿にして、それぞれの色ごとのトンボを合わせて作成ください。
  • データで作成された原稿は色ごとの印刷がきちんと合い易いのですが、紙の伸縮その他の要因でピッタリと完全に合うようにはできません。多少ズレてもいいように原稿を作成してください。
  • 色のついた紙を使用されますと、印刷色はその色の影響を受けます。また、紙の色とインキの色で3色、4色の効果も期待できます。工夫してみてください。なお、刷り具合に間違いがないよう、出来上がりイメージのデータをお付けください。
  • 金、銀、白などの不透明インキを使用された場合は、色を重ねた部分は色同士が影響して色が変わります。刷り順を明記してください。

フルカラ−表紙

フルカラー印刷はCMYKという4つの基本色で作られています。

Cはシアン(青)、Mはマゼンタ(赤)、Yはイエロー(黄)、Kはブラック(黒)です。
これらの色の点を組合わせてさまざまな色を表現しています。
当社のフルカラー印刷はCTP(コンピューターから直ぐ製版プリンティング)でのPS版(アルミサーマル版)出力によるシャープで鮮明な高精細300線オフセット印刷です。

  • サイズは表紙、裏表紙を分けたサイズか、つないだサイズかどちらかで天地左右3mmずつ追加した寸法(塗り足し分)で画像を作成してください。
    画像の中心は、必ず画面の中心に合わせてください。画像が真ん中でない場合は、真ん中に修正してください。
  • RGBデータはCMYKに変換して色を確認しておいてください。
  • RGBデータの色やモニターの色をそのまま再現する事は出来ません。
    トム出版で高性能の変換ソフトを使用してCMYKに変換いたしますので、印刷発注書に「RGBで作成」と記入しておいてください。
  • 基本的にデータ入稿の場合、トム出版で修正作業はいたしません。何らかの修正作業が必要な場合には、お客様へ連絡させていただきます。修正が終わって最終データのご入稿を受け付けた日時がご入稿日となりますので、できるだけお早めにデータを送信してくださいますようお願いいたします。
  • ベタの上にPP加工をすると、まれにPPがはがれる可能性があります。予めご了承下さい。
  • ページものを作成される場合は、必ず1頁1ファイルに保存して下さい。

黒1色の表現

  • スミ100%のベタは印刷では深みのある黒になりませんので、必ずCMYKをかけ合わせて作成してください。ただし、CMYKすべて100%にされますと、乾きが非常に悪く、裏写りします。
    C50% ・M50%・Y50%・K90%の配分をお勧めします。これはベタ部分のみです。
    線や文字はK100%にして下さい。
  • 透明効果、ドロップシャドーも使用できます。

肌をきれいに出すには

  • 肌色を出す為に必要な色の構成はマゼンダとイエローが主であり、ブラックやシアンは影やにごりの要素となります。
  • 明るい肌色にしたいと思っていてもシアンやブラックが少しでも含まれているとくすんだ色になってしまいます。
  • RGBで作ったデータをCMYKに変換すると、RGBでの時は明るかった肌色がシアンやブラックが入ってきて印刷され、くすんだ色になってしまう事がありますので、トーンカーブなどで調整してみてください。
  • スキャナーでとりこんだ画像もシアンやブラックが大量に含まれていることが多いので注意してください。

CMYKの通常4色印刷、CMYKに蛍光ピンクを加えた5色印刷、M版(マゼンタ)を蛍光ピンクに差し替えた蛍光ピンク差替4色印刷ができます。

  • ただし、蛍光ピンク差替えは、マゼンタ版を蛍光ピンクで印刷しますので、肌色だけでなく他の色も変化します。たとえば、赤はオレンジになり、黒は紫になったりして、モニターの色とはまったく違う色に印刷されます。ご注意ください。
  • 5色印刷は、どの部分を蛍光ピンクにして欲しいかご指定下さい。
    ご指定のない場合は、絵柄を見て当社で判断し、主に肌の部分を蛍光ピンクにします。

注意して下さい・・・手描き原稿の場合

  • 表1(オモテの表紙)と表4(裏表紙)、背表紙を1枚の原稿用紙に原寸で描くようにして下さい。表1と表4を別々に描かれると、貼り込み時の線や影が印刷にでることもありますので、必ず1枚の紙に描いてください。
  • 背表紙が厚く、原稿用紙に収まらないようでしたら、上下はそのまま写し、左右を延長して原稿用紙を作って描いて下さい。
  • 専用原稿用紙で廻りの黒の線をホワイトで消したりしても、フルカラーではその跡が鮮明にでます。注意して下さい。
  • 背幅が14mm以上になると、1サイズ上のサイズ料金になります。
  • 原稿は丸いドラムに巻いて分解します。イラストボードや厚紙に描くのはやめて下さい。
  • 厚紙を張り込んで凹凸の激しいものは使用しないで下さい。影がでたり、ボヤけの原因になります。
  • フルカラー原稿では水色や黄色で引いた線もその色で印刷されます。出来上がりの位置に線を引かないで、必ずその3mm外側の周囲に線を引いて下さい。
  • 金・銀・蛍光色で描いた原稿は再現がむずかしく、くすんだ色になります。どうしても蛍光色で描いた原稿が使いたい時は、5色分解で印刷するか、色校正をお勧めします。
  • 色校正は別料金です。
  • 文字を入れたい時は、原画の上にトレーシングペーパーを当て、トンボを合わせて描いて、入れたい位置に文字を貼って下さい。写植文字を希望の時は、その位置に希望の大きさで描いて下さい。縦横の大きさを指定し、書体を指定するか、文字見本を付けて下さい。
  • タイトルの色指示は、カラーチャートによりCMYKそれぞれの比率を指示されるか、または色見本を付けて下さい。

画材について・・・手描き原稿

  • 色鉛筆・クレヨン・パステル・水彩絵の具・ピグマ等、殆どの画材がOKです。
  • イラストボードや厚手の紙は使わないで下さい。
  • 金、銀などのメタリックカラーは再現できないので、使わないで下さい。
  • 蛍光・メタル系の画材は、色がくすんで汚くなるので、使わないで下さい。
  • ホログラムシールや金、銀、レインボーのシールも、再現できないので使用しないで下さい。
  • カラートーンは変色するので、なるべく使用しないで下さい。


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