原稿作成について
アナログ本文の作成
原稿のサイズは下図の通りです |
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原稿用紙
- 名称、用紙の説明、描き方は上記をご参照ください。
- 原稿用紙は市販されている上質紙110kgまたは135kgの同人誌用原稿用紙を使用して下さい。
- 原稿用紙の種類は、B5サイズ(用紙の大きさはA4です) と投稿用サイズ(用紙の大きさはB4です)があります。
トム謹製の原稿用紙(B5サイズ50枚525円、投稿用サイズ50枚735円)も販売しています。
ただし、投稿用原稿用紙を使用してA5サイズの本を作られる場合は、印刷代がB5の料金になりますのでご注意ください。 - 1冊の本の原稿用紙のサイズを上記のどちらかに統一して下さい。例えば、 B5サイズの原稿用紙に1枚でも投稿用サイズの原稿用紙が混ざっていると、紙焼き処理が必要となり、別途料金がかかります。
原稿用紙のメーカーはどこの会社のものでも構いませんが、 できるだけ同じメーカーのものに統一してください。 - 当社では「日本同人誌印刷業組合統一規格原稿」のご使用をお勧めしており、トムでも販売しています(B5サイズ40枚577円、投稿用サイズ40枚735円)。トム謹製の原稿用紙は、この規格のものです。投稿用サイズの原稿用紙をA5本用の原稿とすると、縮小率が高くなり、細かなトーンやイラストがつぶれることがあるのでご注意下さい。
- 仕上げ線から5ミリ以内ににある文字やイラストは仕上げ断裁の際、 切れる場合がありますので、残したいイラストや文字は5ミリ以上内側に描いてください。
- 小説の原稿は、パソコンで作成しレーザープリンターで 作成したものをそのままお使いいただけます。
ただし、必ず四角(コーナー)と中心(センター)にトンボを入れて下さい。
本のとじ方
無線とじと中とじができます。右とじ、左とじなどがあります。発注書で必ず指定して下さい。
無線とじ | 本をとじる部分にのり付けをしてとじる方法のことをいいます。 |
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中とじ | 本の真ん中を針金などでとじる方法のことをいいます。 |
右とじ | 本を開く方向が右。縦書きの本やマンガは右とじです。 |
左とじ | 本を開く方向が左。横書きの本、官公庁の白書・地図・数学・理科の教科書・英語の本などが左とじになっています。 |
ノンブル・トンボについて
- トンボは本を仕上げる位置、紙に印刷する位置を示す役割をするものです。
トンボがないと、どこからどこまで印刷するのかわかりません。トンボを塗りつぶしたりしないようにして下さい。塗り足しがベタの場合は、白にしてください。 - 原稿用紙の四角(よすみ)にあるものを「コーナートンボ」、上下左右の中心にあるものを「センタートンボ」と言います。
市販の原稿用紙には既に入っています。ケント紙などを使ってご自分で作られる場合でも、コーナートンボとセンタートンボは必ず入れて下さい。 - ノンブルとは、そのページが何ページであるかを示す数字のことです。
これが無いと乱丁(ページが順番にならないこと)・落丁(ページが抜けること)の原因になります。
必ず全ページの仕上がり線の内側(印刷に出る部分)に分りやすく書いたノンブルを入れて下さい。 - ノンブルを見せたくない場合でも、ノド(本をとじる側の部分)から4mm以内の所に小さく書いて下さい。
- 当社では、全くノンブルの無い原稿は、まことに恐縮ですが、着払いにて返送させていただいていますのでご了承下さい。
また、原稿の裏や、仕上がり線の外側(印刷に出ない部分)にノンブルを書かれた場合、当社で記入させていただきますが、そのことによる乱丁・落丁には、責任がもてませんのでご了承下さい。
縮小率について
印刷機にかける版を原稿をもとに作成する作業のことを製版作業といいます。
仕上がりサイズよりも大きな原稿は、製版作業の際に縮小して版を作ります。
原稿を縮小すると、濃いグラデ−ションのトーンがつぶれることがあります。
トーンがつぶれるのが嫌な人は、自分が作りたい本のサイズと原稿のサイズを考えてあまり縮小しない原稿用紙を使用することをお勧めします。
出来上がりの本のサイズと縮小率です
原稿用紙のサイズ | B5サイズ | 投稿用サイズ | |
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出来上がりの本の サイズと縮小率 |
B5 | 100% | 83% |
A5 | 82% | 67% | |
B6 | 71% | × |
原稿作りの注意点
- 必ずペン入れをしてください。鉛筆描きのままではきれいに印刷できません。
ペン入れは、黒1色で描いて下さい。
また、かすれ・グレーの罫や文字は印刷でもカスレたり全く印刷にでない場合があります。 - 細い線でも真っ黒ではっきりと描いて下さい。消しゴムかけの際、線がかすれることがありますので注意して下さい。
- ベタは塗りむらのないよう、墨汁で真っ黒に塗ってください。水性ペンでベタを塗ると塗りむらが目立ち、きれいなベタになりません。
効果をねらっている場合はそのように注意書きを添えてください。 - 原稿は、実際の仕上がりよりは、3mm塗り足して下さい。塗り足しがないと、出来上がったときにその絵の端に白い部分が出来ることがあります。
- 仕上がり線まで塗りつぶしたときは、外側に仕上がりトンボを描いて下さい。
- 塗り足しの中に台詞を書かれる方がありますが、必ず切れて見えなくなります。大事なことがらは、内枠の中に収まるように書いてください。
またトンボは残して塗り足してください。 - 原稿の枚数は、A4判・B5判の本は4の倍数、A5判・B6判の本は8の倍数にして下さい。
いずれの場合も表紙、裏表紙4頁分を除いた枚数です。A5判・B6判の本は4の倍数でもできますが、印刷料金はその上の8の倍数と同じ料金になります。 - 原稿は、いずれの場合でもスミ1色で書いて下さい。ロットリンクペンは0.2mm以上のものを使って下さい。
- 鉛筆・ボールペン・薄墨・水性サインペンなどは使わないで下さい。
どうしてもこれらで描いた原稿をお使いになりたい場合はアミカケ処理が必要で、別途アミカケ料金がかかります。 - オールベタのやりすぎは避けて下さい。印刷汚れの原因になります。
また、ベタは墨汁、ポスターカラーの墨などを使用して、ムラなく真っ黒に塗って下さい。
筆ペンやピグマはインクが薄くムラになりやすいので、できるだけ使わないで下さい。 - パステル・クレヨン・コンテなどを使用する場合は、必ず定着スプレーをかけておいて下さい。
その頁だけでなく、他の頁や他の人の原稿の汚れの原因になります。 - パソコン文字は、必ず新しいインクリボンを使って印字して下さい。印字が薄いものはきれいに印刷出来ません。
また、感熱紙に印刷したものは印刷に使えません。必ずコピーするか、普通紙に印字して下さい。 - カットやパソコン文字を原稿に貼る場合はペ−パ−ボンドかスプレーのり(どちらも画材屋さんで取り扱っています。
ふつうののりとは異なり、何度でも貼ったりはがしたり出来ます)を使用して下さい。
普通ののりでは原稿が波打ったりしてきれいに印刷出来ません。
特に小説の場合、ワ−プロで印字したものを原稿用紙に貼るときは、紙全体にペ−パ−ボンドまたはスプレーのりをつけ、よく乾かしてから原稿用紙の内枠線に合わせて貼って下さい。
セロテープで四方を貼ってもいいですが、紙が浮かないように注意して下さい。 - 小説の本文は、出来るだけ原稿用紙の枠線内に収まるように作られたほうがきれいです。
天地の貼る位置を間違わないよう統一して下さい。 - またペ−パ−ボンドやスプレーのりを使うと何度でも貼り直しができますが、コピーした文字ははがす度にかすれてきます。ご注意下さい。
スクリーントーンについて
- スクリーントーンは10%以上40%以下、85線以内、砂目は25%以内のものを使用して下さい。
- 古くて劣化したトーンはきれいに印刷できませんので避けてください。
- グラデーションの濃いものは、縮小したときにつぶれることがあります。
- 重ね貼りは避けて下さい。重ね貼りをするときれいに再現できない場合がありますので、特に注意して下さい。
- トーンの下にある下描きの鉛筆描き、修正液などは、印刷に出て汚くなるので注意して下さい。
- トーンは上から白い紙などを当てて強くこすって圧着させてください。トーンが原稿から浮いて、空気が入っていると、これも印刷に出てしまい、印刷物が汚くなります。
- 細かく切ったトーンは、剥がれやすいのでしっかり貼って下さい。ただし、セロテープの貼りすぎはやめて下さい。
- トーンの上に文字を書くと、読めなくなります
- 最近では様々なトーンが安価で販売されるようになっていますが、品質の良くないものも出回っています。
特にアミ点が小さいものに印刷が薄くてグレーになっているものや、あまりにも細かい目の為、印刷に出ないトーンが販売されています。
グラデーションなど、実際に目で見たままでは、きれいなグラデーションであっても印刷すると濃くなってつぶれたりすることがあります。
選び方としては「真っ黒に印刷されているか」を確め、縮小率やインクののりなどを考慮して、気持ち粗めのトーンを選ぶようにすると良いでしょう。
その他の注意
- 小説やフキダシの文字など、パソコンを使って印字したものを使う場合、感熱紙のまま使わないで、必ずコピーしたものを使用して下さい。
- インクジェットプリンタで出力し、目で見たままでは綺麗なトーン状になっている原稿を入稿される方が増えています。
これは、実際には白黒がはっきりしておらず、鉛筆や薄墨で描いたものと同じグレーとなっていますので、かすれやつぶれとなってしまい、綺麗に印刷されません。 - あみかけ処理
鉛筆や薄墨などで描いた原稿や、写真やカラーイラスト、インクジェットプリンタで出力したトーン画などを使いたい場合、あみかけ処理をお勧めします。 - パソコンで作られた原稿は、できるだけデータのままご入稿ください。
- 細い線と濃いトーンが同一頁にある場合は、優先順位を書いて下さい。
- トーンのカス、消しゴムのカス、糊のはみだしたものなど、印刷に支障を及ぼすものは仕上げ時にきれいに取り除いて下さい。
不要な糊はラバークリーナー(文房具店で販売しています)できれいにとれます。